紅の涙


Trinsicの西の森は度々森林火災が起きていた。 火は既に消えていたが、未だに漂う焦げ臭い匂いが、焼かれてからまださほど時間が経ってないことを物語っている。 調査に訪れたTrinsic公安部のSakuya Tsukiyonoは、その焼けた森を見てため息をついた。 これは明らかに大型のモンスターの仕業だ。それもドラゴンやデーモンクラスの。 少し前にマラスでドラゴンが絡む事件が起こったが、こちらでも異変が起こり始めたということなのか? 最近はMinax軍にも新しい動きが見られる。Minaxの配下Shantyと「夕暮れの色をしたルビー」の争奪戦をしたのはついこの間のことだ。 それとは別に、General Frostの腹心Ralphも何かを探して動いているとAlanが伝えてきた。今回の事件は関係があるのだろうか。

破壊痕をざっと検分した後、木こりに聞き込み調査を始めた。 火災の規模の割に意外にも人的被害は小さいようだが、それでも何人かの木こりが命を落としたようだ。 森に点在する冒険者の家にも被害が出ていた。

Sakuyaは騎士団に所属しながら、ネクロマンサーでもある。 邪法使いとして忌み嫌われるネクロマンサーだが、死体を操るだけでなく、「死者の魂と対話する」という側面もある。 この能力で死者から情報を得られることも多く、事件の捜査では重宝されているのである。今回もそれが理由で担当を命じられていた。

彼女の場合は、かつてデーモンに蹂躙され崩壊した旧マジンシアの跡地で多くの犠牲者の魂と対話し、天に還した経験が基になっていた。 何が役に立つかわからないものだな、と彼女はひとりぐちる。 もっとも、今回はネクロマンサーの能力を使う必要はなさそうだった。 数人いたという死者の魂は既に天に昇ったのか姿が見えず、生きている人間相手の聞き込みだけで済みそうだ。

そうしてSakuyaが事件当時の話を聞いていくと、あるキーワードが繰り返し出てきた。

「真紅の巨大なドラゴン」

森の中に一匹の巨大なドラゴンが突然現れ、火やブレスを放って暴れ飛び去って行ったのだという。 木こり達が語った外見の特徴は、Sakuyaが以前冒険者として戦った、あるドラゴンと似ていた。 過去の戦いの記憶を呼び起こされ、彼女は戦慄する。

 "Crimson Dragon"

かつて「War of Shadows」と呼ばれた戦いで、Shadow LordやMinaxの軍勢と共にブリタニアを震撼させた真紅のドラゴン。 …だが、奴らはフェルッカのTrinsicでPlatinum Dragonとの戦いに勝利した後、どこかに飛び去ってそれきり姿を見せなかった。 まだブリタニアに潜伏していたのか。しかし、何故今頃こんな場所に…? それに、とSakuyaは思う。 Crimson Dragonの仕業にしては、被害が軽すぎる。どういうことなんだ…?

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こんにちは 王室広報官のRiccioです。 今回はトリンシック騎士団からの依頼です。

Trinsic郊外に住む少女が行方不明になっているそうで、その捜索を手伝って欲しいとの事です。

なお郊外の森では最近謎の火災が起こっており、Trinsicへ起こしの際はご注意下さい。

日時 7月31日(金) 22時 集合場所:Trinsic ロイヤルバンク前(トランメル)

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