お花見に行こう 2017

桜の花が咲き誇る平原で、今にも崩れそうな冒険者の家があった。 周辺では、倒壊した家のアイテムを漁るハンター達が、お互いをけん制し合っている。 そこに、沈黙を破った少女の声が響き渡る。

「こら!私のペットにエネルギーフィールドを使うな!」

それはパン屋の娘Sakiの声だ。 彼女は、非難と軽蔑のまなざしを言葉の通じぬ異国の冒険者に向け抗議した。 彼らは魔法でエネルギーの壁を作り出し、彼女のペットを動けないようにしていたのだ。

少しを間を置いてから、冒険者の仲間が毛虫のようなモンスターを大量に連れてきた。 彼らはSakiのペットに近づくと身を隠し、それらをパスした。いわゆるMPK・・・。

「こらー!ずるいの!!」

ペットは悲鳴を上げ抵抗したが、やがて力尽きた。

…もう怒ったの!あいつらいつも卑怯なの!!

彼女は両手首を合わせて手を開くと体の前方に構えた。 つぎに腰付近に両手を持っていき、体内の気を集中させると手に雷の玉が出来始めた。 両手を完全に後ろへ引き更に気を満たす。

これはSakiが夢でトール神から教わった雷鎚を使用した技で、それはライトニングボルトを束にしたエネルギー波のようなものだ。 彼女は雷鎚を想像するだけでその技が使えた。

気が満ちたところで彼女は異国の冒険者へ向け、それを放った。

「ライトニングトールハンマーなの!」

放たれたエネルギー波は地面を溶かし冒険者を四散させ、背後にあった家まで消し去った。

…しまった!家まで消しちゃったの!お宝が・・・。

Sakiは目を覚ました。

…あっ!夢だったの。

彼女が上体を起こすと窓越しに桜の花が見えた。

…花がきれいなのー。そうだ、お花見に行こう。

Sakiは配達ついでにBritain郊外にある桜の名所を訪れた。

花は五分咲きといったろこで、週末には見ごろを迎えると予想。 しかし、古い木は元気がなく花芽すらない。 不思議に思ったSakiが木の幹を見ると無数の小さな穴が開いていた。

その中には・・・。

こんにちは、王室広報官のRiccioです。 今回はパン屋のSakiちゃんから、お花見のお誘いが来ています。 ただ、桜の老木に問題があるらしく、その原因を調べたいので手伝って欲しいようです。


日時 4月16日(日) 22時 集合場所:Britain銀行前(トランメル)

注意事項: ◆ 当日はチャットチャンネルHokuto EM Eventへお入りください。 ◆ 円滑なイベント実施のため、皆様のご協力をお願い致します。 ◆ 貴重品はお持ちにならないでください。(アイテムをロストしても責任は負いかねます。)